2022年会長年頭所感

一般社団法人日本ねじ研究協会
会長 椿 省一郎

 新年明けましておめでとうございます。令和4年の年頭に当たり、ご挨拶を申し上げます。

 昨年も引き続き新型コロナウイルス感染症が蔓延する中にあって、第32回オリンピック競技会が7月30日から8月8日の間、またパラリンピック競技会が8月24日から9月5日まで東京を中心に開催されました。世界各国から競技者,関係者が来日し、ほとんどの競技で無観客となるなど感染対策が取られる中、熱戦が繰り広げられ、多くの感動を残してくれたことは記憶に新しいところです。

 その後、幸いにもワクチン接種率の増加に伴って感染者数が急激な減少を見せ、10月から各地で緊急事態宣言も解除され、漸く日常を取り戻しつつあります。このような中、令和2年度に新たに発足した三つの委員会が本格的に始動し、総務委員会では永年会員、学術団体の称号取得の議論などを進め、表彰委員会では当会の発展にご尽力頂いた3名の方々を名誉会員として表彰し、人材育成委員会では、ねじ大学の設立を目指し専門家育成のためのカリキュラム、方法などを積極的に議論しております。

 既存の委員会も、研究委員会では「ねじ締結体の設計法」の改定作業、小冊子の発行、ウェビナーによるシンポジウムの開催等を、技術委員会では同じくウェビナーによる技術講演会の開催(追加講演を含め2回)、ISO/TC2国内員会では委員長および幹事がWebによるTC2関連の国際会議に参加し日本のねじ業界を代表して積極的な活動を行い、対応ISOに変更のあったJISの改正作業に当たっております。また、出版委員会を隔月で開催し、原稿の執筆依頼、構成の検討、編集作業等を行い、毎月の会誌の発行を継続しております。

 そして2022年がスタート致したわけですが、本年の当会の活動も、17ある委員会活動を中心とし、新型コロナの感染状況に配慮しながら、ZoomやWebExの使用はもちろん、必要であれば状況の許す範囲で対面での委員会活動を検討するなど、臨機応変に対応していくことが重要と考えております。令和4年は、干支である寅にあやかり、強い信念と熱い情熱を持ちつつ冷静な対応を心掛け、わが国を代表するねじ研究機関として、皆様と一丸となって、更なる発展を目指して参る所存ですので、より一層のご指導・ご鞭燵を賜りますようお願い申し上げます。

 最後になりましたが、皆々様の益々のご健勝とご多幸を祈念して、新年の挨拶とさせて頂きます。

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